ハクビシンはどこに生息しているの?

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木の穴

ハクビシンは、サルのように木によじ登るという高い運動能力があります。こうしたハクビシンの習性は、畑の野菜や果物を食い荒らされる農家の人々にとっては大変なものです。シカやイノシシよりも厄介かもしれませんね。ここでは、そんなハクビシンの習性や被害などについて詳しくご紹介いたします。

山地の森、雑木林などの樹の上

葉樹林や常緑樹林・熱帯雨林など様々な森林地帯に生息

ハクビシンは、パキスタンやインド・ネパール・チベット・中国南部・台湾・インドネシアなどにある落葉樹林・常緑樹林・熱帯雨林など様々な森林地帯に生息しています。そしてハクビシンの四肢には、5本の指があるので物を掴むことができます。

また、足の裏には毛もなく摩擦抵抗も少ないことから木登りがかなり上手だといいます。そのため山地では、天敵から身を守りやすい樹上生活をよくしています。こうした木登りが上手という点や樹上生活をするという点ではサルとかなりよく似ています。

ジャコウネコの仲間

ハクビシンはネコ目ジャコウネコ科で、日本に生息する唯一のジャコウネコの仲間だといわれています。ただし日本では、ジャコウネコ科の生き物の化石が全く見つかっていないことから、毛皮用やペットとして日本に持ち込まれたものが野生化したという外来種説が有力視されています。

ハクビシンの食性については、森林で樹上生活をしながら小鳥や昆虫・木の実・果実など何でも食べる雑食性です。そして、移動の際にはサルのように木を渡り歩くということはせずに、一旦地上に降りてから移動します。近年では、農家の農作物や果物を求めて人里にも出没するようになっています。

昼間は屋根裏、樹洞、岩穴が住処

夜活動する夜行性の動物

昼間は、屋根裏や樹洞・岩穴などで休んでいます。そのため、昼間ハクビシンを見かけるということはほとんどありません。そして夜になると、本格的に活動するという夜行性の動物です。日が沈む夕暮れ時になると、樹上にいる小鳥や小鳥の卵、あるいは昆虫やカエル・果実などを捕食します。

また、ねぐらとする住処を複数つくるという奇妙な習性もあります。しかも、住処を転々と移動するので行動範囲も相当広くなります。さらに通常は単独生活が主なのですが、たまにメスや子供と一緒に小さな群れをつくることもあります。

同じ場所に糞尿をする

ハクビシンの習性でもう一つ特徴的なことは、たぬきと同様に同じ場所で糞尿をするという点が挙げられます。しかも、外見がたぬきに似ているどころか習性もたぬきに似ています。例えば、樹上生活をしながら樹洞などを住処とするほか、岩穴やたぬきが以前使っていたような巣穴を住処とすることもあります。

こうしたハクビシンの同じ場所に糞尿をするという習性は、散歩の最中になりふり構わず糞尿を撒き散らす犬の習性に比べると真逆です。その代り、民家の屋根裏や床下を住処とされた場合には糞尿に悩まされることになります。そのため、ハクビシンを追い出したり糞尿の掃除をするのも一苦労です。

都会にも進出している現状

都会の民家の屋根裏に住み着く

近頃では、ハクビシンが都会の屋根裏に住み着いているといった情報がニュースも取り上げられるほどです。さらに東京にある害獣駆除業者では、天井裏でゴトゴトと大きな音がするので何とかしてほしい!という仕事の依頼がありました。そこで、そのお家に伺って調べたところハクビシンだったというのです。

このようにハクビシンは、山の中だけでなく東京という大都会の住宅街にも出没するようになってきています。しかも、頭だけでも入れるような小さな穴さえあれば、民家の高い場所でも入り込んで住処としてしまいます。それだけ関節が柔らかいので、スルスルと簡単に入り込んでしまえるのです。

電柱によじ登って電線の上を歩き回る

都会では、ハクビシンが電柱によじ登って電線の上を歩き回る姿が度々目撃されています。山の中に生息しているはずのハクビシンが、都会に勢力を広げているのには大きな理由があります。それは、残飯などが豊富なのでエサに困らないという点が挙げられます。

さらにハクビシンには、サルと同様に木やツルツルした電柱でもよじ登れるという高い運動能力があります。しかも、都会には沢山の電柱が立ち並んでいるので、危険な地上を歩くよりも電線の上を移動したほうが安全であるという点なども都会に進出するようになった大きな理由として挙げられます。

まとめ

もし、ハクビシンが自宅の屋根裏にいたら大変でしょうね。おまけに、うかつに捕まえようとしたら、獣なので逆に襲われるかもしれません。都会にもハクビシンが進出してきたということを伺うと、もはや人ごとでは済まされませんね。

こちらの記事もどうぞ→ハクビシンの行動パターン