ハクビシンってどんな姿をしているの?

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シルエット

近年、ハクビシンという害獣の被害が続出しています。例えば、夜中に天井裏でネズミどころかもっと大きな生き物の足音がする。あるいは、天井裏に糞尿によるシミや動物の足跡があるといった何かしら思い当たる節があれば、ハクビシンである可能性が高いといえます。ここでは、そんなハクビシンの生態や特徴について詳しくご紹介いたします。

イタチやたぬきに似た外見

顔に特徴があるハクビシン

ハクビシンとたぬきを比べると、外見上はとても似ています。そんな似た者同士をあえて見分けるとしたら、ハクビシンは鼻から脳天にかけて細長い白い毛が生えています。どちらも白っぽい毛と黒い毛、ブラウン色という3色のカラフルな体毛から成っていますが、顔に大きな違いがあるといえます。

また、鼻の色にも違いがあります。ハクビシンは鼻の色がピンク色かもしくは黒っぽいピンク色をしています。一方、たぬきは鼻の色が真っ黒です。そのため、鼻の上から脳天にかけて白い細長い毛が生えているかという点と鼻がピンク色をしているかどうかでハクビシンとたぬきとは見分けられます。

尻尾の形が違う

ハクビシンもたぬきも体の大きさについては、どちらも1メートル前後で似ています。強いていえば、ハクビシンのほうが少し大きめです。ただし夜車で走っていて、10メートル先の道路を横切ったくらいではどちらなのかを見分けることはできないでしょうね。

そのため体の違いで見分けるとしたら、ハクビシンの尻尾は細長い形をしており、たぬきの尻尾はその3倍くらいの太さです。従って、体全体の違いで見分けるとしたら尻尾の太さで見分けると一番分かりやすいでしょうね。それから足跡にも大きな違いがあります。例えばハクビシンは、5本指なので多少人の足跡にも似ていますが、たぬきは犬や猫とよく似た足跡です。

ハクビシン漢字では「鼻白芯」や「鼻白心」と書く

「鼻白芯」という名称の由来

ハクビシンを漢字で書くと「鼻白芯」となるのですが、鼻筋にある細い線のような白い毛が由来だといわれています。確かに山でハクビシンを見かけたら、たぬきなのかハクビシンなのかを見分けるための大きな特徴であるといえます。

元々は、外国から毛皮用に持ち込まれたハクビシンが、次第に野生化して繁殖をしたのではないかといわれています。そんな経緯を持ったハクビシンですが、今や日本列島のほぼ全域に生息しているといわれています。

そのため近年では、山だけでなく民家の屋根裏などにも住み着いているといいます。

見かけは可愛いが意外と凶暴

ハクビシンは、見た目はとても可愛いので上野動物園に来園した子供達にも大変人気があります。ところが、やはり野生の生き物なので野生動物特有の凶暴性があります。そのため捕まえようとはしないまでも、うかつに近寄ろうとすると襲われる可能性があるので注意が必要です。

何せ、野生の動物というのは弱肉強食の世界で生きているので、自分を守るためにはどんなことでもします。また、食性についても木の実や野菜・果物からネズミやカエル・昆虫などの小動物に至るまで、何でも食べてしまうというような雑食性の生き物です。そうしたことから、農作物を食い荒らされるというような被害も続出しています。

その他の身体の特徴や生態について

日本では唯一のジャコウネコ科の動物

ハクビシンは、ネコ目・ジャコウネコ科の動物であるといわれています。こうしたジャコウネコ科に属する動物というのは海外には沢山います。ところが、日本ではジャコウネコ科に属する動物はハクビシンのみであるといわれています。

しかも、ネコ目なので木登りも得意です。ただし、猫のように爪を立てながら木に登るというよりも肉球の凹凸部分で木をはさみながら、摩擦抵抗の力だけで器用に木登りをするといわれています。おまけに木でだけでなく、電柱に登ったり電線の上を歩いたりすることもできます。

繁殖は1年に1回だけ

野生の生き物というのは1年に数回繁殖をするようなものもいますが、ハクビシンは1年に1回だけ夏から秋にかけて繁殖をします。その1回の繁殖で、2匹〜3匹の子供を産みます。妊娠している期間は、2か月程度といわれています。

こうしたハクビシンの繁殖の生態だけをみれば、繁殖率の少ない生き物の部類に入るのかもしれません。ところが寿命が10年もあるので、そうしたことなども短い間に日本全国に広まった原因となっているのでしょうね。

まとめ

ハクビシンは、夜行性の生き物なので目の前で見かけるというケースは少ないかもしれませんね。また鳥獣保護法などで守られているので、うかつに捕まえようとすることも禁じられておりその場合には許可が必要です。

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